気を付けて! 寄生虫とワンちゃん・ネコちゃんの病気
気温が上がり、暖かくなってくると活動が活発になってくるのが蚊やノミ・マダニです。
お散歩で外にでるワンちゃんはもちろん注意が必要ですが、
外に出る事のないネコちゃんだから寄生虫は大丈夫、そう思っていませんか?
おうちの中でもいろんな寄生虫の危険があります。
<ノミについて>
ノミは動物の体に飛びつき吸血をします。草むらや公園など野外のほか屋内にも潜んでいます。
ノミに刺されると強い痒みに襲われ、掻いた傷口から細菌感染を起こしやすくなります。
また、細菌や寄生虫などの病原体を媒介します。
ノミによる主な病気…ノミアレルギー性皮膚炎・瓜実条虫症・ノミ刺咬症
<マダニについて>
マダニは動物に咬みつき吸血をします。山や河川敷、草むらや公園など広く野外に生息しています。
マダニは多くの病原体を媒介します。命をおびやかす病気にかかる危険性もあり、ペットだけでなく人への感染も報告されています。
マダニによる主な病気…犬バベシア症・ライム病・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
<フィラリアについて>
犬糸状虫(フィラリア)は蚊を介して、心臓や肺動脈に寄生する糸状の寄生虫です。
原因となる犬糸状虫はワンちゃんだけでなくネコちゃんにも寄生します。
ネコちゃんのフィラリア症もワンちゃんと同じように予防薬を投与することで感染から身を守ることができます。
<お腹の中の寄生虫について>
寄生虫の中にはお腹の中に寄生するものもあります。これらは消化管内寄生虫と呼ばれています。
消化管内寄生虫は種類によって形状や感染経路が異なります。糞便中に虫卵が排泄されるため再感染にも注意が必要です。
主な症状は食欲不振や嘔吐、下痢、血便などの消化器症状が特徴的です。
犬回虫・犬鉤虫・犬鞭虫など
猫回虫・猫鉤虫・瓜実条虫・猫条虫など
寄生虫には予防と対策が大切です。
投薬推奨期間はお住まいの地域によって異なります。
予防薬・駆虫薬の投与については、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。